小児矯正歯科 診療科目 高田歯科口腔外科医院

当院の小児矯正の特徴

最新のマウスピース型矯正

最新のマウスピース型矯正にも対応しております。 子どもの歯並びを整えるための取り外し可能な矯正装置です。歯にワイヤーやブラケットを付ける従来の矯正とは異なり、口腔筋のトレーニングと舌の正しい位置を促すことで、自然に歯並びを改善することを目的としています。 もちろん従来型のワイヤー矯正も実施しております。


短期間での拡大治療

セミラピッド拡大装置を使用し、できるだけ短期間で治療を完了します。


むし歯予防の徹底

セミラピッド拡大装置を使用し、できるだけ短期間で治療を完了します。


年齢に応じた矯正治療

お子さまから大人まで、年齢やお口の状態に合わせた矯正方法をご提案します。

まずは無料相談(30分)

治療の流れや費用について丁寧にご説明します。

小児矯正とは

小児矯正とは、乳歯の時期から始める矯正治療のことで、一般的に3歳から8歳頃までに行います。特に乳犬歯の根が1/3以上吸収されている場合、小児矯正のタイミングとしては手遅れとなる可能性があるため、早めの診断が大切です。

矯正治療は大人になってからでも可能ですが、乳歯の時期に開始することで、永久歯に生え変わってからでは得られない多くのメリットを享受できます。なぜなら、大人の矯正は顎の成長が完了した状態で歯を動かす治療になりますが、子どもの場合は顎の成長をコントロールしながら矯正を進められるためです。

例えば、出っ歯の場合は下顎の成長を促進したり、上顎の成長を抑制したりすることでバランスを整えます。逆に受け口の場合は下顎の成長を抑制し、上顎の成長を促進することで改善が可能です。このように、成長を利用した矯正を行うことで前後的なバランスを整え、結果として抜歯をせずに矯正できる可能性が高まるのが、小児矯正の大きなメリットです。

早期の矯正治療により、将来的な歯並びや噛み合わせのトラブルを未然に防ぐことができます。お子さまの歯並びが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。


初期治療でないとできないこと

小児矯正の初期治療は、本格的に永久歯へ生え変わる前に始めるのが理想的です。具体的には、上顎の前歯4本が生え変わった6~8歳頃が適した時期とされています。

なぜこの時期が重要なのか?それは、この時期でなければできないことがあるからです。

永久歯の位置や方向を確認し、スムーズな生え変わりをサポート

まだ埋まっている永久歯が正しい位置と方向にあるかをチェックし、過剰歯が邪魔をしていないか、永久歯の欠損がないかを検査します。必要に応じて適切な処置を行い、スムーズな歯の生え変わりを促します。

悪い癖や習慣の改善

指しゃぶりや舌の癖、口呼吸など、将来的に歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす習慣をこの段階で改善しておきます。

骨格のバランスを整える

成長段階で顎の位置や骨格のバランスを補正し、正しい噛み合わせへと導きます。

もし永久歯が生え揃うまで放置してしまうと…
  • 過剰歯の影響で本来の永久歯の根が吸収され、抜歯が必要になることがある
  • 骨格的なズレが大きくなり、矯正だけでは対応できず、外科的な処置が必要になる場合も...

初期治療の目的は、将来の歯並びや噛み合わせを整えるための「土台」を作ることです。適切なタイミングで治療を開始することで、よりスムーズで負担の少ない矯正が可能になります。お子さまの歯並びが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

不正咬合(ふせいこうごう)の主な種類

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎の前歯が前方に傾いたり突き出たりしている状態です。一般的に「出っ歯」と呼ばれます。


下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎が上顎より前に突き出し、横顔がしゃくれたように見える状態です。噛み合わせが逆になるため、「反対咬合」や「受け口」とも呼ばれます。


上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)

上下の歯が前に突き出ている状態で、原因は顎の骨の問題と歯の位置によるものの二種類があります。噛み合わせが悪く、見た目にも影響を与えることがあり、唇を自然に閉じにくい場合もあります。


開咬(かいこう)

口を閉じても隙間ができ、上下の歯がきちんとかみ合わない状態です。このため、前歯で食べ物をうまく噛み切れないだけでなく、発音が不明瞭になったり、咀嚼(そしゃく)がうまくできなかったりすることがあります。


叢生(そうせい)(乱ぐい歯・八重歯)

歯並びがでこぼこな乱ぐい歯や、犬歯が前に突き出た八重歯などを指します。顎が小さいと歯が生えるスペースが不足し、歯同士が重なり合って叢生が起こると考えられています。


過蓋咬合(かがいこうごう)

上の歯が下の歯に深く覆いかぶさる状態で、顔が短く見えることがあります。また、上下の歯が過度に接触し、歯を傷つける原因になることもあります。


交叉咬合(こうさこうごう)

上下の歯の一部が反対に嚙み合っている状態で、これが顎の関節に負担をかけ、顎関節症を引き起こす可能性があります。

小児矯正のメリット・デメリット

小児矯正のメリット

抜歯をしない矯正治療

大人の叢生などの矯正治療では、歯をきれいに並べるためのスペースを確保するために、抜歯が必要となることがほとんどです。一方、小児矯正では、顎の筋肉や骨格の成長をある程度コントロールできるため、抜歯せずに矯正治療ができる可能性が高くなります。

顔全体のバランスや歯並びが整い、見た目が良くなる

上下の顎の成長をコントロールすることで、歯を理想的な位置へと導くことができます。その結果、顎のバランスや歯並びが整い、見た目もより良くなります。また、お子様の歯に関するコンプレックスの解消にもつながります。

将来のむし歯・歯周炎予防

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくい部分ができやすく、食べかすや汚れがたまりやすいため、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。歯並びを整えることで、歯みがきがしやすくなるだけでなく、お口の自浄作用も働きやすくなり、口内の病気の予防につながります。

取り外し可能な装置での矯正

小児矯正では、大人の矯正で使用するワイヤー矯正のような、歯に1本ずつ装着する装置は使わず、比較的簡単な装置で治療が可能です。さらに、放置すると骨格に異常が生じるようなケースでは、大人になってからの矯正で顎の骨を切除する手術が必要になることがあります。しかし、子どものうちに矯正を始めることで、そのような手術のリスクを低減できます。

小児矯正のデメリット

治療が長期になる可能性がある

最大のデメリットは、治療期間が長くなる可能性がある事です。例えば、「受け口」の場合、早いお子様では4~5歳から治療を開始し、完了までに約10年かかることもあります。

むし歯のリスクが高まる可能性がある

矯正装置の種類によっては、むし歯のリスクが高まることがあります。そこで当院では、矯正治療を始める前に徹底したむし歯予防を行うため、結果としてむし歯になりにくい口内環境を整えることができます。